ブラウン大学・プロビデンスのおいしいヴェトナム料理とアーキテクチャ支配

 今週は、ブラウン大学でワークショップをやるために、ロードアイランド州プロビデンスに行ってきた。
 ちょうどプロビデンスでは、大学バスケットボールのチャンピオンシップが開催されるタイミングだったので、バスケファンと思われる人でホテルは満員状態。わたしが泊まったのは、なぜかやたらと広い部屋だったのだけれど、もしかすると一人用の安い部屋に空きがなかったのかも。
 時間があったので、ホテルから歩いて20分くらいのところにある、ロードアイランド・デザイン学校の美術館を見学。そこはもちろん写真撮れないんだけれども、こんな感じの街。

   
   
   

 きれいなところなんだけれども、公園で見かけたのがこのゴミ箱。

   
   

 これは以前ポートランドで見かけたものと、まったく同じ。プロビデンスでも、こういうゴミ箱が「ホームレス対策」として設置されていたりするんだろうか。


 ワークショップのあと、地元の食通に「店員のサービスは最悪だけれど、料理は最高にうまい」という、それを聞いたら一度行ってみなくてはいけないと思うくらい魅力的な説明のヴェトナム料理屋を紹介してもらって、食事に行ったのだけれど、そこでもアーキテクチャによる支配の例を発見。

   
   

 ここは大学の近くで、道の片側にそのレストランがあり、その向かい側に大学の施設があるのだけれど、このフェンスはその大学側の歩道と道路のあいだに置かれている。フェンスには「この道を横切るには横断歩道を使ってください」みたいなことが書かれている。写真から見て分かる通りの細い道に、横断歩道を使わせるためにフェンスまでわざわざ置くのは珍しいし、それを大学がわざわざやっているというのも不思議な感じ。案内してくれた人によると、フェンスを飛び越えて道を横切ろうとする学生が多いために、余計に危険になっているという話。
 ちなみに、料理は評判通りのおいしさだったけれども(ヴェトナム風のシーフード釜めしみたいなのを食べました)、店員の態度はそれほど悪くなかった。機会があればまた行きたい。
 それにしても、ただ「おいしい店」として紹介されるよりも、「サービス最悪だけどおいしい店」と言われた方が、なんだかずっとおいしいような気がしてしまうのが不思議。
 プロビデンス空港は別名T.F. グリーン空港とも呼ぶらしい。T.F. グリーンってどこの誰?と聞いたら、このあたりの名家にこのT.F. グリーンさんのグリーン家と、ブラウン大学を作ったブラウン家というのがあるらしい。もしかしたら、緑と茶色以外の色もいるのだろうか…