女性とマイノリティと労働者を支援するブラック企業?

 某秘密主義メーリングリストに出したポスト。返事があるか、返事がないまま一週間が過ぎるまでは、とりあえず一部伏字。その後のことはその後考える。


 **さま、みなさま。

「**ー*****/********事務所」の「スタッフ急募」広告は以前からこの****で繰り返し流されていましたが、今年になってからさらに頻度が増えているように思います。わたしの手元に残っているだけでも、一月、六月、八月、そして今回と、四度にもわたってそれぞれ複数名の常勤スタッフが募集されています。

いまの経済状況において、まさかいくら募集をかけても求職者がまったく集まらないなんてことは、おそらくないでしょう。だとすると、どれだけスタッフを雇ってもリテンション(採用した人材を職にとどまらせること)に失敗しているのではないかと想像します。しかし繰り返すようですがいまの経済状況において、そんなにスタッフが次々に辞めていくということも、普通では考えにくいです。

そうすると最後に考えられるのは、スタッフが次々と辞めていくような理由が「**ー*****/********事務所」の側にある、ということです。これだけ頻繁に求人広告を見ていると、少なくともわたしはそういう印象を感じますし、どれだけ一般的か分かりませんがそれと整合的な伝聞もいくつか耳にしています。

気になるのは、六月の募集以来、新たに次の文面が追加されたことです。

体力と精神力に自身のある方
向上心のある方
明るく、テキパキ仕事のできる方を希望しています。

これを読むと、これまでのスタッフは体力と精神力がなかったり、向上心が足りなかったり、明るくテキパキ仕事ができなかったために、辞めていったのだ、と「**ー*****/********事務所」の側が認識しているのだと解釈できます。しかし辞めていったスタッフの側から見れば、体力や精神力をすり減らして働いたあげく、向上心を挫かれ、明るくテキパキ仕事をするような余裕も失っていったということかもしれません。

そこで質問ですが、「**ー*****/********事務所」では、この不景気の時代にスタッフ募集をこれほどまで頻繁に繰り返さなくてはいけなかった理由はなんだと認識していますか? よろしければ、過去三年間で採用(仮採用を含む)したスタッフの人数と、その平均勤務期間も教えてもらえないでしょうか。

女性やマイノリティのアドボカシーを業務として扱い、また新自由主義的な労働者の酷使や使い捨てにたびたび抵抗する活動をしている団体として、おそらく女性やマイノリティが多いスタッフが頻繁に辞めていくというのは気になりますし、いままさに職を探している知り合いを紹介していいものかどうか悩むところです。