寛容を装った不寛容の一例

しばらく前にツイッターに載せた写真だけど、残しておいたほうがいいような気がしたので、今さらだけどアップしてみる。

この写真に写っているのは、ポートランド市役所南側の歩道に設置された標識。通行の妨げになる行為をやめるよう呼びかける文句とともに、ベビーカーを押す人や、車椅子や杖を使っている人などさまざまな歩行者のシルエットが提示されている。みんなが通行しやすいように配慮しましょう、と呼びかけているように見える。

しかし実際のところ、この標識が意図するのは、ホームレスの排除だ。標識に小さく記載された「CITY CODE 14A.50.030」というのは市条例の条項を指しているが、これは路上で座り込んだり寝転んだり、あるいは理由なく同じ場所でたむろする行為を違法行為として取り締まる内容。この条例には、「店の前の行列に並んで待っている時」「病気や障害でやむを得ない時」「パレードを見学している時」「政治的なデモに参加している時」など多数の例外がもうけられており、事実上ホームレスの人だけを取り締まりの対象としている。

寛容を装った不寛容って嫌だなーという例。

cf. 太陽光発電するゴミ箱

# しかし、1年以上更新してこなかったこのブログに新しい記事を載せても、誰が見るんだろーかという疑問も。