サンスティーンを最高裁に!

 USA Today にオバマとマケインがそれぞれもし大統領になったら(って、FiveThirtyEight.com によればマケインの当選確率はどんどん落ち込んでいるんだけどね)最高裁判事に指名する可能性のある法律家の名前が掲載されている。その中で注目は、オバマが当選した場合の最有力候補の一人に、キャス・サンスティーンが挙げられていること。
 近年、最高裁判事には裁判官としての経験が長い人が指名されることが多いのだけれど、ただの学者でなく「世界一多くの論文に引用されている法学者」として知られるサンスティーンであれば文句の付けようがないし、今年の春にリチャード・セイラーとの共著で出した『Nudge: Improving Decisions About Health, Wealth, and Happiness』は、サンスティーン自身がオバマのアドバイザーであることとも関連して、来るべきオバマ政権における政策のブループリントだと言う人もいる。
 オバマが選ぶかもしれない人材としてその他に名前があがっているのは、ハーバード大学におけるサンスティーンの上司でもある Elena Kagan、イェール大学の Harold Hongju Koh、マサチューセッツ州知事の Deval Patrick、控訴裁判所判事(ニューヨーク)の Sonia Sotomayor、同じく控訴裁判所判事(シカゴ)の Diane Wood といった人たち。サンスティーン以外、全員女性や非白人の法律家たちであるところは、オバマ政権では最高裁に多様性をもたらそうとするだろうということか。
 マケインの側はというと…あのさ、話をしてもどーせ意味ないからしないでおく。興味あれば原文読んで。
 そういえば、ラリー・レッシグオバマ政権で最高裁を狙っているんじゃないのか、みたいな前提で、共和党が「著作権を否定するコミュニスト」みたいに叩いていたけど(レッシグ著作権は断固支持しているので、まったく不当)、本人は Change Congress で忙しくて、その気はないだろうなぁ。