同性の外国人パートナーを持つ人を救済する法案の公聴会

 今週水曜日に米国上院において、Uniting American Families Actに関する初の公聴会が開かれる。この法案は、結婚により外国人パートナーの永住権を申請できない同性カップル(ここでは、本人の意識に関わらず、法律上同性と見なされるトランスジェンダーを含むカップルも含む)を救済するためのもので、成立すれば同性の外国人パートナーを持つ人も、外国人と国際結婚した人と同じ権利を持つことになる。
 同性カップルに結婚が認められていないことによって同性愛者やその他の性的少数者が被っている不利益には様々なものがあるが、愛する家族と同じ国に住むことができないというのはその中でも最も深刻な問題の一つだ。同性婚反対派には「実質的な権利の平等は認めるべきだが、伝統的な結婚のあり方だけは変えるべきではない」みたいに言う人が多いが、かれらが本当に差別主義者でないというなら、それを態度で示す良い機会なので、率先して推進して欲しいところ。(オバマ大統領は同性婚には建て前の上では反対の立場だが、この法案には賛意を示している。)
 Immigration Equalityの発表によると、以前もとりあげたフィリピン人女性Shirley Tanさん、米国でもパートナーの出身国ブラジルでも一緒に住むことができないために二人でイギリスに移住したGordon Stewartさん、黒人市民権団体NAACPの会長で性的少数者の権利擁護にも熱心なJulian Bondさん、そしてアメリ弁護士会を代表してChristopher Nugentさんが証言を予定している。反対派も当然証人を出すはずだけれど、誰だか分からない。
 東海岸時間で朝からということは、西海岸時間だとかなり早い時間になってしまうのだけれど、C-SPANで中継してたら観ようと思う。
 あ、ちなみに下院でも同じ法律は提出されているのだけれど、その提案者はかのマイク・ホンダ議員だったりしますよん。


【追記】
 公聴会はウェブキャストされる様子。現地(米国東海岸)時間水曜日の朝10時。

http://judiciary.senate.gov/hearings/hearing.cfm?id=3876