ニューサム市長の献金パーティで抗議活動、への反応
本家最新記事「『同性婚合法化運動の英雄』ニューサムSF市長の献金パーティで抗議活動に関連して、ビラ配りに対するパーティ参加者の反応について。本家記事を先に読まないと意味不明です。さて参加者の反応、大半はただ素直に受け取って何の反応も見せずに中に入っていってしまうのだけれど、中にはこんな例も。
例1)ビラを受け取り、読みながら数歩歩いたあと戻って来て、「わしゃニューサムの『Care Not Cash』政策を支持してるんだ」とだけ言って去って行ったおじさん。あのー、何のためにわざわざ戻ってきてまでそんなこと言うわけですか? 同性婚以外何も知らない他の参加者と違って自分はニューサムの政策をきちんと理解した上で支持しているんだって言いたいのかも知れないけど、そんなコトわたしに言っても仕方がない。どうしてニューサムの政策が素晴らしいのかわたしを説得するなり議論するなりの目的で戻ってくるならまだしも、捨て台詞みたいにそんなコト言われてもねー。
例2)ビラを見て「あぁ、ビラを撒いてくれてありがとう、あなたの言う通りニューサムの政策にはいろいろ問題があると思うわ」と言ったのち、献金パーティ会場に入って行ったビジネスウーマン風の人。問題があると思うなら、どうして献金パーティなんて参加するのか。もしかしたら仕事上の付き合いとかそんなので表面上ニューサム支持のふりをしなくちゃいけない立場なのかな。こういう人は、罪ほろぼしにホームレス団体にちゃんと寄付しといてください。
例3)パーティ中タバコを吸いに外に出てきて、吸うあいだわたしと議論していった若い男性。かれはニューサムの他の政策については良く知らないけれど、同性婚問題においてニューサムの貢献はとてつもなく価値があると思うからニューサムを支持していると言う。でも、次のサンフランシスコ市長が誰になろうと、同性婚支持という立場は変わらないと思うよ、そんなにゲイの地位向上が重要ならニューサムでなくて本人もゲイのトム・アミアーノを応援したらどう?、と聞いてみたら、「じゃあ、ニューサムでなくてアミアーノが前回の選挙で選ばれていたらニューサムと同じことができたと言うのかい?」と言い返してくる。
たしかに、ニューサムの行為はかれ独自の画期的な決断だったし、アミアーノが市長だったら同じことをしたという保証はない。政治家がああいう大それたことをするにはポリティカル・キャピタル(政治的資本)が必要であり、異性愛者でありビジネス界の強い支持を得ていたかれだからこそやれたということはできる。仮にアミアーノが市長だったら、「ゲイの市長がゲイのために法律を破った」と叩かれるのを恐れて同じことはできないし、「緑の党」のゴンサレスが市長だったら仮に同じことをしても「これだから極左活動家市長は困る」と言われてしまって全国的なインパクトが起きなかっただろう。アミアーノやゴンサレスには同じだけのポリティカル・キャピタルを行使できないからね。
でもそれは、ニューサムの功績と言うよりは異性愛者・経済的強者の権力でしかないわけで… そういう議論を認めてしまえば、「地元の利害を議会に最も強く反映させるには、白人男性の議員を当選させよう」という話になってしまう。それでいいの?
例4)ビラを受け取らないだけならいいんだけど、なぜか敵意剥き出しの人。「あんたがビラを配るのも自由なら、俺が読まないことだって自由じゃないのか、そうだろ!!!」って、そりゃその通りですから早くどこか行ってください。