非常にメイワクな言いがかり

 ちょっと古い書き込みだけど、「独り言 くたばれ女権主義(フェミニズム)」というブログがわたしに言及しているのを発見。

 しかしあの小山エミという人物はなんなんだ
 人権、男女共同参画ETCのページで管理人氏がDV法について取り上げていたがそれのコメントになにか文句をつけていた。
 DV法にしたって女から男の暴力というのは普通に考えれば男からの暴力に比べれば少ない。しかし当たり前だがそれを救わなくていいはずがない。
 どうすればいいか。それはDV法を男女共に適用されるようにすればいいのだ。今の日本では前提として男から女への暴力しか扱っていない。
 そこをなくすべきだ。
 ところがフェミニストの方々(小山エミ氏とか含めて)は何故か女から男の暴力にDV法が適用されるようになるのを渋る。

 「人権〜」というのは、bruckner05 氏のブログ。わたしが書いた「文句」というのは、その1月2日付けのエントリにつけたコメントだろう。このエントリで bruckner05 氏は、「DV被害の男女比率は5:95」という通説がおかしい根拠として、内閣府が公表した「配偶者からの暴力に関する調査」を引用している。それに対するわたしのコメントは以下。

macska 『こんにちはです。「男性から女性への暴力だけではない」という点については、もっと広く認識されるべきだと思いますが、そのデータは単に「暴力をふるわれた」と回答した割合なので、DVの頻度のデータとして見るのは不適当です。相談件数をそのまま信じ込むのが不適当であるのと同じように。』 (2007/01/03 11:30)

 ここで「相談件数をそのまま信じ込むのが不適当」と言っているのは、bruckner05 氏自身がこのエントリの中で「警察への相談数では、女性による相談が97.6%を占める」というデータを挙げたうえで、その数字がそのまま被害の実態であると解釈するのはいけない、と言っているから。わたしはその点に同意したうえで、同様に内閣府のデータもそのまま被害の実態であると解釈してはいけませんよ、と指摘しているのね。
 ところがこの「くたばれ女権主義」ブログの持ち主はそれを読んで、「男性の被害は救わなくても良い」「DV法は男性被害者には適用されなくて良い」と主張している、と解釈した様子。って、なんでやねん。 わたしは、「男性から女性への暴力だけではないという点についてはもっと広く認識されるべき」とはっきり言ってるわけで、どこをどう読めばそんな解釈ができるのか全く不明。
 わたしはそもそもDV法自体に批判的だけど、少なくとも女性だけに適用すべきだと言った覚えは一度もない。というか、わたしは過去には積極的に男性被害者ーーと言っても、ゲイ、バイセクシュアル、FTMトランスの男性だけどーーがさまざまな支援を受けられるような活動をしてきた経緯があり、おそらく何もせずに文句だけ言っているこの人物よりはよっぽど男性被害者のために貢献してきたつもり。そのわたしに対して、「女から男の暴力にDV法が適用されるようになるのを渋っている」という言いがかりをふっかけるなら、いつどこでそのようなことを言ったのか証拠を見せてもらおうじゃないの。それができないなら、いさぎよく謝罪してもらいましょうか。