The Economist すごすぎ。
またまた病気で入院して暇だったから、ダウンロードしたまま聴いていなかった The Economist オーディオ版を新しい iPod touch で聴いていたところ、山形浩生さんじゃないけど、セキュリティと市民の自由についてのすごいオピニオンがあった。
記事は、自由主義を標榜する先進各国において 9/11 事件いらい「テロリストとの闘い」の名目のもとに市民の自由が狭められつつあることを指摘したうえで、こう続ける。
自由主義者が自由を守るため声を挙げるとき、これらの不愉快な手法は実際のところテロリズムと対決するためには役に立たないと主張することがある。 The Economist は自由主義を信奉するが、この見解には反対する。われわれは、秘密警察が市民を監視し、罪状なくして拘束し、拷問によって情報を得ることができるようになれば、テロリストの計画を阻止するのがより易しくなるということを受け入れる。これらの手法を禁じることは、片方の手を後ろに縛り付けたままテロリズムと闘うことになるだろう。しかし、片方の手を後ろに縛り付けることこそが、民主主義がテロリズムと闘うやり方なのだ。
[...]
文明的であることの意味の一つは、人権を尊重するということだ。テロリストとして疑われている人物ーーいや、いっそ殺人やレイプや児童虐待を起こしそうな人物も含めてはどうかーーが実際に何か違法行為をする前に拘束することは、おそらく社会をより安全にするだろう。各国政府がこれまで行なってきた疑わしい行動によって、数十件ものテロ計画が阻止され、何千もの命が救われた。自由を守るためにこれらの手法を放棄することは、多くの人々の死を引き起こすかもしれない。それでも、そうするべきだ。
The Economist すごすぎ。少しのあいだ頭痛吹っ飛んだよ。
あ、もう退院して大丈夫ですんで、ご心配なくー。
【追記】
- この記事、山形さんのサイトの The Economist セクションにはなかったのでわたしが紹介したけど、いま見たら「各種の噂」セクションの方では短く紹介されてた。なんばりょうすけさん提供の「各種の噂」RSSを購読しておけば良かった!
- 記事原文本体にリンクするの忘れてた。