一応念のために言っておくと

 ここのところ『スピリチュアル・シングル宣言』に掲載されている図を続けて紹介していて、コメントなしで図だけを載せているのはもちろん「何も言わずとも、この図だけ見ればどれだけこの本がトンデモかわかるっしょ」というつもりなんだけど、あんまりそっちの方向に効果がありすぎるのもちょっと心配になってきた。
 伊田さんがこれらの図で何を言おうとしているのかは、いずれ本家ブログで掲載する記事で解説するつもりなんだけど、とりあえず言っておくとそれはニューエイジ的なものでも、いわゆるスピリチュアル系なものでもない。ていうか、むしろニューエイジ系、スピリチュアル系な本であればそれはそれで良かったんだけど、そうじゃないということが、実はこの本最大の問題なの。むしろ伊田さんは、思想的にきわめてまともな前提と問題意識から出発して、どうもおかしなところに辿り着いてしまっているというか。前提から何もかもあっち側の世界の話であればまだ良かったんだけどね。
 それをちゃんと示すには、ちょっと時間をかけて分析しなくちゃいけないなぁと思いつつ、そこまでするだけの価値があるのかという問題もあって、なかなか気力が出ないんだけど。それまで待てない人は、ぜひ『スピリチュアル・シングル宣言』読んでみてください。宮台真司速水由紀子サイファ 覚醒せよ』と比較しながら読むのがいいかもしれない(どっちがどっちの解毒か分からないけど)。