あのー、マジですかぁ?

 リンゴとハチミツで有名な(ウソ)ヴァーモント州からようやく帰ってきたら、こんなの発見。
 世界日報の記事「男女混合身体測定、同色トイレ」より:

 また、最近、林道義東京女子大学教授と「ジェンダーフリー教育の弊害」をテーマにネット上で激しい応酬を演じた「macska」なる人物も「男女一緒の身体測定や着替えはただ単に男女別にするだけの施設が校内になかったり、教師がただ単に生徒の意識に無頓着だったために起きた事態であり、ジェンダーフリーとは無関係」と言い切る。
 (中略)
 しかし、福岡県教職員組合がまとめた職場討議資料「レッツ・スタート男女混合名簿」(平成六年度版)には明らかに、男女混合名簿を突破口にして男女混合身体測定、混合組体操、混合徒競走などを「理想の男女平等教育」と位置付けている。この冊子は、別名簿では<女と男はちがう、男はえらい、女は劣る>という緩やかなメッセージを子供たちに与えてしまうとして、「女と男が対等かつ共に生きる関係をめざして混合名簿をはじめましょう」と呼び掛ける。

 うわー、いきなり世界日報に登場しちゃってるよ。
 つまり、わたしのブログを世界日報の人は読んでいるわけで、だったらミルトン・ダイアモンド氏への取材手法に対するわたしの批判についても応えて欲しいような気がするんですけど。


 あ、この職場討議資料についてですか?
 多くの人がどうして「男女混合身体測定」に懸念を感じているのかと言うと、身体測定とは下着になるなど裸に近い状態で受けるものだと思い込んでいるからだけれど、この資料では体操服や洋服を着たまま身体測定をすれば男女別に分ける必要がないと提案されているので、この資料をもって問題のある「男女混合身体測定」が推進されている、という証拠にはならない。当たり前じゃん。
 例えばさ、仮に男女が別室で身体測定を受けていていも、部屋がガラス張りで外から見ることができれば全然意味ないでしょ。問題なのは、同室か別室かではなくて生徒のプライバシーに配慮しているかどうかなんであって、男女混合に問題があるとすればそこが論点なのに、いつのまにか「男女混合に反対すること」だけが自己目的化しちゃっている。要するに世界日報やそのお仲間連中は、男女の区別さえ付けていれば実際には生徒のプライバシーなんてどうでも良いんだと断じるしかない。