『インターセックスと法』会議@サンフランシスコ、初日

 インターセックスと法についての3日間の会議に出席中。活動家(当事者&その他)、弁護士/法学教授、医療関係者がだいたい1/3ずつくらいで15人くらい(数えていない)。明日からはあと3人増えるらしい。今日来られなかった人の一人は、現在カリフォルニア州同性婚を巡る裁判に関わっていてその都合でどうしても時間が取れなかったというのだけれど、聞くところによると相手側(同性婚反対派)の弁護士はかのケニス•スター(ルインスキー事件でクリントン大統領を追いつめた特別検察官)らしい。あのスター検察官の名前をまた聞く事になるとは思わなかった。
 出席者の中で有名どころでは性差別問題の権威ジュリー•グリーンバーグや、『ブレンダ』本でおなじみのミルトン•ダイアモンドら。ていうかダイアモンドさんからインターセックスの当事者と親のためのカウンセリングについての論文の査読を頼まれてしまったぞ。借りもあるし、「粉砕して構わないから」という注文なので、時間ができたらその気でやろう(今後二度と頼まれなくなりそうな…)
 会議の内容は、インターセックスの子どもの権利をまもるために法をどう使えるかという話。わたしは法関係のブログをいくつも欠かさず読んでいるくらいのアマチュア法学ファンなんだけど(というか、分野に関係なく世の中の仕組みについての理論のファンといった方がいいかも)、ちゃんとした訓練を受けていないし、実際の裁判の現場がどう動くのかは知らないので、弁護士や法学者の話はとてもためになる。医学界と法曹界とのあいだのカルチャーギャップを目撃できたのはさらに面白い。詳細はそのうち報告予定。
 「インターセックス」対「性発達障害(DSD)」の問題についての議論も少しあって、DSDという呼称に強硬に反対する人が何人かいてくれたおかげで、いくつか新たにひらめいたこともあったり。シカゴ大学の講演に向けて文章化し、その後日本語でブログにも書くと思う。
 タイトルのところに「初日」と書いてあるけど、明日からも報告するとは限らないです。いつかまとめて報告するから勘弁を。