TBS「アクセス」12/08/2008 での田中康夫+福岡伸一の発言

 ニコニコ動画よりテキスト起こし。


田中康夫
 今日ぜひお聞きしたいのは、DNAという、デオキシリボ核酸塩基配列っていうの、で、これがまあわたしもここんところその国籍法という問題に、なんと法務省森英介法務大臣っていうのは、その、いわゆる日本国籍を取りたいという人を、タクシーと同じで届け出制で、もう認可許可ではなくて、書類持ってくればオッケーと。
 で、その場合に、指紋を採取することは人権侵害ではないけれども、DNAを検査することは人権侵害であって。そしてDNAはですね、すり替えがあるから不確かなものであって、子どもと親が一緒に撮った写真を、このデジタルのご時世に、写真こそ信頼できるという、まると学会のようなことをいま法務省法務大臣が言っていて。
 大部分のマスメディアは裁判員制度でしこたまいろんなシンポジウムとかでお金が入り新聞社もみんな黙り切っている中で、みなさんもご存知のようにわたしはこのあいだ法務委員会で質問して、わたしと国民新党だけでなく田中直紀さんていう、田中眞紀子さんのご主人とか、あるいは川田龍平さんという、まさに厚生労働省のですね、とんでもない瑕疵によって被害を受けた人も一緒に反対したんですけどね。
 この法律は、DNA鑑定制度をきちんと導入することと、扶養の義務というものを明記を18歳までするということをしないと、とんでもないですね、あの、偽装認知奨励法であったりですね、人身売買促進法であったり、あるいはペドフェリアと呼ばれる小児性愛黙認法であったりですね、とてつもない話で、これはもうイデオロギーの右とか左の話じゃない、人間の問題だってやったんですけどね。
 ちょっと、DNAっていうのは、わたしの判断だと、親子のDNAを検査すれば、もっともはっきり分かる。多分、一般的に、さっき楽屋で話をしていた時に、DNAというのが、脳よりもなんかそれぞれの人間の性格とか行動とか、そういうのを規定しているのかと思ったけど、その後段の方はちょっと違うんですね。

福岡伸一
 そうですね、DNAというのは、まあある種のバーコードでして、親から子に伝わっていくものですね。だから、親のDNAと子どものDNAを比べれば、バーコードの様子が分かりますので、関係性を見るためには非常にいい道具なわけです。指紋とか、顔とかは、まあ似てはいるけれど、同じものはきませんよね。

田中康夫
 だっていまほら韓国から韓流ホストで来ている人たちは、むこうで多重債務だったりするから、指紋を25万円払うと、ほら美容整形が盛んな国だから、指紋も変えてくれるっていうから、指紋は変えられちゃうんですね。

福岡伸一
 でもDNAは変えられないですよね。ただ、DNAはあくまでも関係を比べることに有効性があって、その本人とかたとえばあなたが日本人であるとか、あなたがロシア人であるとか、それをDNAによって言明することはできないんです。

田中康夫
 なるほど。つまりよくね、DNA鑑定なんてけしからんって未だに言っている視野狭窄な人権団体の人がいるんだけども、その人たちは、DNAを検査することは、まるでヒットラーユーゲントのような、人種差別や、そういう具合に繋がると言っているけど、違うんですね。つまり、この人とこの人が親子の関係かどうかはDNAで見れるけれども、それは、もしかすると、じゃあ…

福岡伸一
 その人の出自を探るとか、何か民族性とリンクしているというのは、幻想なんですね。だからやっぱりそこには、DNAをめぐる神話と真実が如実に表れていて。たとえば嫌がるものを無理矢理ね、採取して調べるという点が人権侵害であるということにおいては、指紋を無理矢理押させるのと、無理矢理DNAサンプルを取られるというのは、同じく人権侵害だと思います。ですから、その用途をですね、非常に限定すれば、親子鑑定に使うという点に関しは、有効なツールだとわたしは思いますけれども、そのために、そのことが濫用されないいろいろなバウンダリー・コンディションを整える必要があると思います。

田中康夫
 なるほど。