太陽光発電するゴミ箱
まずはポートランドのダウンタウンを歩いていて、こんなのを見つけた。
なんだか見慣れないゴミ箱があるなぁと思って近づくと、こんな感じ。
ソーラーパネルで太陽光発電して、その電力を使ってゴミやリサイクル品を圧縮するらしい。
いくらポートランドが代替エネルギー大好きな街だからといってわざわざこんなことしなくてもなぁ、まあゴミ箱の方でゴミを圧縮できたら頻繁に回収しなくて良くなるのかな、くらいにその時は思っていたのだけれど、実は裏があった。
今週の市議会の記録を読んでいてたまたまこのゴミ箱についての記述を見つけたのだけれど、なんでもこのゴミ箱はポートランドの産業団体が市に寄贈したらしく、ダウンタウンの美化に役に立つ、というのがその利点だとか。で、その利点というのを詳しく読んでみると、どうやら狙いの一つは、「ホームレスの人が、デポジットのついた空き缶やボトル、その他何か生活の役に立つものを探してゴミ箱を漁ることを防ぐ」ことらしい。
ダウンタウンのビジネスにとっては、ホームレスの人が周囲をうろついてゴミ箱を漁るのは「美観を損ねる」行為。それを防ぐために、ゴミ箱あるいはリサイクルボックスに入ったものを圧縮し、簡単には取り出せないようにしてしまおう、というのがこのゴミ箱の狙いだったらしい。「代替エネルギー」とか「リサイクル」という環境に優しい名目を掲げつつ、やってることはホームレス排除。イヤな感じ。