2006-01-01から1年間の記事一覧

初のトランスジェンダー議員を目指す医師のおかしな話

9月2日付けの Washington Post に、メリーランド州議会選挙に出ている Dana Beyer さんについての記事「Hoping Md. Is 'Ready for a Person Like Me'」が掲載されている。 Beyer さんは現在54歳で、数年前に男性から女性にトランジションしている。もし…

重要なのは用語でなくて中身でしょ

ぶるっくなーまたまた登場。 やっと「ジェンダーフリーはジェンダーレス」と認めたmacskaさん 何やらわたしが方向転換したみたいに書いているけど、わたしは何も立場を変えていませんよ。 ジェンダーフリーと(一般に保守派が批判する)ジェンダーレスとは違…

bruckner05 さんってマスコミ関係のどこにお務めなんでしたっけ?

こちらのコメント欄から。 何回も同じことを言うのは嫌になるけど じゃあやめてください。間違ったことを何度言っても意味ないですよ。 基本法を持ち出し『国民の責務』と言えば、誰も反対できない仕組みです 現に反対してるじゃん。「誰も反対できない」な…

ふたたび世界日報に登場! しかも大々的な扱い!

世界日報がぶるっくなーの真似みたいなこと書いてます。わたしのブログまで画面写真載せているよ(笑) わたしのブログのアドレスがどこにも書いていないというのが卑怯なところだけれど、macska dot org という身も蓋もない名前のブログをやっているおかげで…

ES細胞研究には「反対」よりも「監視」もしくは「条件付与」が必要

ひびのまことさんのエントリ「FtM の卵巣が狙われている?」について、いくつかコメント。 まず第一に言っておくべきこととして、政府の議論の中で勝手に「FTM トランスセクシュアルの人から摘出される卵巣」の再利用が議論されている件について、当事者をま…

訂正:moyasi45 さんの約半分は「厳しさ」でした。

id:moyasi45 さんからお返事がある。あっ、ブログ名が(今日だけらしいけど)「寝言80%」になってる! 残り20%はやさしさだそうだ。 ついでに成分分析してみたら以下のようになった。 moyasi45の45%は厳しさで出来ています。 moyasi45の36%は雪の結晶…

半分以上寝言に見えるけど…

id:moyasi45 さんの「バックラッシュという反省会へのコメント。 差別は存在するのに差別より先にジェンダーを失ったことによって。 殺されるのは女性ではなくあなたではないのか?という疑問に答えることが出来なくなったということも問題だった。 (これは…

上野「差異の政治学」における2002年加筆の問題

なんの恨みがあるか分からないのだけれど Bruckner05 さんがまだ何かあるようです。前回「男女の画一化という意味でジェンダーレスという言葉を使うのであればそれはジェンダーフリーとは違うしわたしは反対だが、ジェンダーの自由化という意味でジェンダー…

デビューボふたたび?(Wikipedia「フェミナチ」項目について)

Wikipedia で「フェミナチ」の項目を見ていたら、 アメリカの保守の論客として知られるラッシュ・リンバーグが、彼主催のラジオ番組にて頻繁に使用したことを起点に広まった用語。 あのー、それって Rush Limbaugh のことでしたら、「リンバーグ」じゃなくて…

本家への案内

もしかして気付いていない人もいるかもしれませんが、ここは別館です。 本家ブログは macska dot org ですのでそちらもよろしく。 てゆーか、こっちだけ読むとわたし相当性格悪そうだよ。

「ジェンダーレス」という言葉の2つの意味

Bruckner05 さんがわたしの論文を批判してまた何か言ってました。 フェミ読者は、以下の文章を読んでなるほどその通りと思うのだろうか。思う人は相当にイカれている。 いろいろと曲解されているが、地方自治体においてジェンダーフリーや男女共同参画を推進…

続・はじめて学ぶフェミニズム(←内輪ジョーク)

Masao さんの記事「『フェミニズムはみんなのもの』だって、騙された俺がバカだったよ」へのお返事。 まず「フェミニズムはみんなのもの」という言葉について。これはベル・フックスの書名から取られた言葉だと思うけれども、それが意味するところは「フェミ…

Masao氏の主張は「ロングテール指向の共闘」という倒錯した評価

少し前の話(といってもたったの1週間前後)になるけれど、essa さんが書かれたブログエントリ「ロングテールな弱者共闘のコストの話とバックラッシュにメディアアウトで対抗しててOKな業界の話」へのお返事。 実はわたし、この記事は公開された直後に読ん…

反論することで自己矛盾が明らかになってしまった Bruckner05 さん

わたしが前回の反論を書いたあとに Bruckner05 さんは元の記事に批判点1に対応する部分を書き足し、批判点2と3について新たな記事で再反論している。同じ物を読んでまったく違う解釈をする相手とどちらの解釈が正しいのかを論じていても結論は出そうにな…

当たり前の検証すらせずに「事実誤認だ」と批判する愚

bruckner05 さんが『バックラッシュ!』掲載のわたしの論文の内容(のごく一部)を批判する記事を書いています。 ポイントとしては3つだけ。 まず第一に、新井氏の文献が一部の論者によって曲解されて利用されているかどうかは、新井氏の文献に基づいて論証…

「オリンピックの 100m 走で日本選手が金メダルを取れない」のはゲノムに書き込まれた限界か?

本家ブログで大隅典子氏の「人種の差」というエントリを批判したのだけれど、そのとき書かなかった小ネタ。大隅さんが「バリバリの生物学者である私から見たら、オリンピックの100m走で日本選手が金メダルを取れるような日が来ることは決してないと思うし、…

ブクマコメントその他に一気にお応え

このところの議論(笑)に関連してアツくなっている人が結構いるので、みなさんにお応えします。 http://b.hatena.ne.jp/entry/http://macska.org/article/147 より: 2006年07月21日 enemyoffreedom 性差, 非モテ 「弱い者たちが夕暮れ さらに弱い者を叩く」…

これを単なる「煽り」としか読めないならどーしようもないですが

Masao さんがまた何か書いてます。議論は全然進んでいないのでここは手短に。 しかし失礼ながら、どの記事も僕の「文脈」「意図」が汲み取られていないものになっていると感じました。 こちらは Masao さんの「意図」なんて問題にしてないわけで。作者の意図…

「ジェンダーフリーではないフェミニズムには反対」論の自意識過剰と不寛容

以下は最近本家ブログで続けている「弱者男性」論への対応シリーズの番外編。id:kmizusawa さんの「順番が違う」という記事への反論というか「違和感」を書いた Masao さんという方の「本当に抑圧されているのは誰か ?「フェミニズム」と「ジェンダーフリー…

国連加盟国のうち、女子差別撤廃条約に未批准の国リスト

某所で「女子に対するあらゆる形態の差別の撤廃に関する条約」通称「女子差別撤廃条約」について、「アメリカを含め批准していない国もある」という話が出ていたので、国連加盟国リストと女子差別撤廃条約批准国リストを付き合わせて調査。国連加盟192カ…

「女性差別」について発言するなら「男性」になるのが一番☆

The New York Times の記事「Dismissing "Sexist Opinions" About Women's Place in Science」(07/18/2006) になんだか納得いかない。「女性」として生物学者になったあと性別再判定手術を受けて男性として生きている Ben Barres 氏が、Nature に寄稿した「…

「小学生でも分かるように説明しろ」と要求するオトナ

id:sakuneko:20060717 さんがブログで ジェンダーとは? 性別における全ての概念の差。 社会的文化的性差だけではなく生物的性差も含める。 ジェンダーフリーとは? 「男性≠女性」として扱うことである。 男と女は人としての成り立ちが違うものなので、ジェ…

AA用語が政治にまで影響を与えている例

AMERICAblog経由でスティーヴ・キング下院議員(アイオワ州選出、共和党)の5月16日の演説から(以下は意訳。原文はリンク先参照。): 議長、米国において投票用紙を複数の言語で提供する理由は一切ありません。なぜなら、他国からの移民が米国市民にな…

ジェンダーの語源

2ちゃんねるでこういう面白い意見を言う人がいて 869 :ほのぼの家族@三階建 ◆4QKFONePJ. :2006/07/12(水) 08:01:30 ジェンダーが「社会的文化的に形成された性」という誤解が広まって久しい。 genderは、生得的な性も含めた概念だし、 もともとgen-は語源…

首相にあえてジェンダーなアドバイス

朝日新聞記事「米牛肉、自ら「解禁」 小泉首相、骨抜きステーキ特注」(06/30/2006) によると、ワシントンDCを訪れている小泉首相が当地の高級ステーキ店で秘書官らと米国産牛肉のステーキを食べたんだそうな。そこで注目したのがこの部分。 首相が注文した…

「アルコール依存症は不治の病」イデオロギーの危険性

先の記事のコメント欄の次郎さんへのお返事ですが、本来の話題から逸れてきたので新しいエントリにします。 ええと、まず少しカチンときてしまったのはすみませんでした。わたしは文体から怖い人だと思われることがよくあるのですが、悪気はないです。 依存…

『ポップ×フェミ』トピック候補リスト(順不同)

ジャンル フェミ度 日本での周知度 ネタとしての意外性 The L Word テレビドラマ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ ★★☆☆☆ フェメニズム N/A ★★★★☆ ★☆☆☆☆ ★★★☆☆ Bend It Like Beckham 映画 ★★★★☆ ★★★★☆ ★★☆☆☆ NANA コミック ★☆☆☆☆ ★★★★★ ★★★☆☆ 田嶋陽子 芸人(違ぅ) ★★★★★ ★★★★★ ★…

プロアナについての議論が進まない理由

「だめサラリーマンなMtFTG」を自称するくぼりえさんが、わたしが井出草平さんのブログに残したコメントに反論(?)しています: macska 「フェミ業界ではプロアナの評判は悪いですが、わたしは社会的権力を持たない人たちが「自己コントロール感」を獲得す…

学者なら、ちゃんと議論をしてよね

伊田広行さんがこんなことを言っています。 「仲間内」で人の悪口をいって喜んでいるレベルや、何もかえないで高みにたって揶揄するだけの冷笑主義がWEB内には多いですが、それを“恥”とわからないのは、自分の〈たましい〉に照らし合わせた生き方ができていな…

まただよー

また2日間死にかけてました。 『バックラッシュ!』ブログを毎日更新しなくちゃいけないから、気力で治しました。 来週はサンフランシスコで重要なミーティングがあるのに、大丈夫かなぁ…