2007-01-01から1年間の記事一覧

まだシンポジウム報告前半までしか公開してないけど…

本家エントリ「重度障害児に対する「成長停止」をめぐるワシントン大学シンポジウム報告(前編)」についてのはてなブックマークより: # 2007年05月23日 jrf 社会学, 健康, 30p, ポイント不可 一般になぜ別の医師や倫理委員会ではだめなのか。リスクも受け…

ところで、重度障害児に対する「成長停止」シンポジウムについて

あのですね、報告は既に書いたんです。英語で。でも、無茶苦茶長過ぎ。一応、日本語版を書き始めたのだけれど、もともと翻訳得意じゃないし、いつまでかかるか不明って感じ。 でも内容はとても重要だと思うので、誰か訳すの得意な人募集します。クリエイティ…

セクシュアルハラスメントの動機は性的興味ではない、という話

The Freakonomics blog 及び Psychology and Crime News 経由で Journal of Applied Psychology に掲載されたトロント大学の Jennifer L. Berdahl による論文「The Sexual Harassment of Uppity Women」(PDF) を発見。セクシュアルハラスメントについての二…

反論声明を wiki で作っている例

ラリー・レッシグ先生が何か面白いことをやってる。 http://wiki.lessig.org/index.php/Against_perpetual_copyright これ、The New York Times に掲載された著作権制度についての論説「A Great Idea Lives Forever. Shouldn't Its Copyright?」への反論なん…

ワシントン大学で「重度障害児に対する成長停止及び生殖器摘出手術」についてのシンポジウム

これまで二度に渡って紹介してきた「重度障害児に対する成長停止及び生殖器摘出手術」について、法や障害学などさまざまな方面から問い直すシンポジウムが当のワシントン大学において今週水曜日に開かれる様子。詳しくは以下のサイト参照。 The Ethical and …

ワシントン大学病院における重度障害児への「子宮摘出手術」はやっぱり違法

CNN 記事「Report: 'Pillow angel' surgery broke law」を読む。昨年11月に当*minx*でも取り上げた「医療としての『成長停止』『生殖器摘出』とその倫理」の続報。このケースでは、重度の障害を持って生まれ知能的にも幼児並みのまま発達が見込まれない女…

キュウリの作り方

以前バービー人形に粘土でできたペニスを装着してくれた友人の息子(4歳)の新たなヒット。 「ねえねぇ、キュウリって、ピクルスを元にして作るの?」 うまいツッコミにドギ進呈。

『ゆきゆきて、神軍』の原監督&小林プロデューサに遭遇

引き続きシカゴ大学滞在中。 今日は山口さんの授業を取っている学生とのディナー(といってもデリバリーのピザだけど)に出たところ、なぜか映画『ゆきゆきて、神軍』で有名な映画監督の原一男さんとプロデューサーの小林佐智子さんが乱入じゃなくて特別に参…

ヘイトクライム法案の舞台裏クイズ•回答編

なんだか全然回答が集まらないで失敗しちゃったクイズでしたが、回答編です。 問題は以下のとおり。 現在米国議会では、ヘイトクライム(特定の集団に対する憎悪や敵意を理由とした犯罪)対策法案の改正が議論されています。この改正が実現すると、人種・宗…

「トランスジェンダーを含むヘイトクライム法案」の舞台裏、リミックス

真相を書くと各方面に問題ありそうなので、クイズにしちゃいます。 現在米国議会では、ヘイトクライム(特定の集団に対する憎悪や敵意を理由とした犯罪)対策法案の改正が議論されています。この改正が実現すると、人種・宗教などに加え、新たに性的指向・性…

非主流派経済学セミナーへの冒険@カルスタ学会

これ、書こうかどうか迷ってたんだけど、リクエストがあったので書いちゃおう。先週行ったカルチュラルスタディーズ学会総会で行った「経済学への抵抗」というセミナーについて。ちょっとした興味で覗いてみたんだけど、これぞカルスタの暗部だよなーと思わ…

プロアナは肯定しつつ、摂食障害は問題ではないとはいえない

井出草平 (id:iDES) さんが精神科医・井上洋一氏の論文を引用しながらこんなことを書いている。 個人的には、摂食障害は問題ではないという意見に同意できない。 つまり、摂食障害と言ってもほとんどは死なないし、吐いたとしても死ぬわけではないから問題が…

サイボーグとインターセックス@米国カルスタ学会 in ポートランド

昨日からポートランドで開かれているカルチュラルスタディーズ学会に参加。今日の目当てはサイボーグ理論(分からない人は、「サイボーグ」「ハラウェイ」あたりで検索しても、それで見つかる本を読んでも、やっぱり分からない確率大)をインターセックスに…

話題のあの人バッジ試作

2日前のエントリの下の方に載せたけど、なんだか誰も見てないような気がするので独立したエントリとして再掲。 ちなみに、非売品ですけどこんなバッジ作ってみました。 できれば本人の公認を得て、おおっぴらに発売したいところなんですが、選挙中の忙しい…

邪魔なコメント保存エントリ

本家エントリ「「蔑視」と「偏見」/自衛的行為を装う「合理的な差別」に対抗するための倫理」のコメント欄で、かつての「弱者男性」関係の議論についてのわけのわからない言いがかりが延々と続きましたが、邪魔なので削除してこちらに保存します。(一部の…

ミズーラ講演報告

モンタナ州ミズーラから帰宅。これで取りあえず今月の講演旅行は終わりだけど、仕事はまだまだ山積みだったり。ていうか、旅行中後回しにしてきたことを全部やらなきゃいけない。バッジの発送が遅れている方、ごめんなさい。 火曜日、ポートランドから直通で…

ハブ&マングースショー及び白いブラウン大学報告

4月4日、ブラウン大学のあるロードアイランド州プロヴィデンスへ。前回この街に来た時は病気で寝込んでいたので実質的に初めて。泊まったホテルになんだか有名らしいシーフードレストランがあったのでエビとホタテのパスタを食べた。おいしかった。でも高…

性犯罪者への「絶対終身刑」を主張する某団体への返事

「性暴力情報センター」という、日本でまだインターネットに一般ユーザがほとんどいなかった時代に作った(そしてここ何年も全く更新していない)サイトを持っているせいで、たまにこんなメールが届く(固有名詞は削除)。 今日、異常な蔓延化と低年齢化して…

パトリック・カリフィアさんとお食事しちゃった件

ノースカロライナ大学で行なわれたセクシュアリティ系のコンファレンスから帰ってきた。そうは言っても家にいられるのは今日だけで、明日からまたロードアイランド&アリゾナへ5日間の旅。ホテルや空港にいると暇なのでつい友人に電話をかけまくってしまう…

怒濤の講演予定

またもや出発30分前にエントリを書いているわたし。旅行の準備は既に済んでいて、他にやることないしね。 で、わたしの今後2週間。 04/01 ノースカロライナ大学 04/05 ブラウン大学(ロードアイランド州) 04/07 ノーザンアリゾナ大学 04/11 モンタナ大学…

自衛官に対する職業差別?ほか uumin3 さんへのお返事

id:uumin3:20070327 へのお返事。 macskaさんが書かれたこの文を最初に読んでいれば思いつき難かったことかもしれませんが、先の文とあわせて考えますと、ここにはやはり「どこに問題を捉えるか」という点が難題として残っているように思われます。「社会構…

せっかく解説まで書いたのに、無茶な誤読はやめてよねー

最近、米国議会でまた「慰安婦決議案」が審議されることとなり、それに対して日本の政治家らが逆効果としか思えない無様な抵抗をしていることもあって、わたしが以前本家ブログに書いたエントリ http://macska.org/article/134 http://macska.org/article/13…

売春者への蔑視発言をめぐるバカ議論(6)

yukiさんは、まだこちらの話が理解できないようで。 macskaさんて「売春者の権利擁護運動に強く関わって」いる方だったんですね。それを知ってますます吃驚してしまいました。(...) 被差別者や被害者を、自分の主張や運動のための道具やコマとしか思っていな…

売春者への蔑視発言をめぐる議論(5)

本家エントリの前に、 id:hishimaru:20070323 さんへのお返事。 売春者差別によって、売春をすることへの心理的なコストが高まります。 お金は貰えるのはいいけれど、まわりの人から白い目で見られるのはイヤだなぁ、というわけです。 すると当然、差別が存…

売春者への蔑視発言をめぐる議論(4)

どもども。ミズーリ州コロンビアから帰ってきました。 帰りに乗り継ぎでシカゴ・オヘア空港に着いたあと、待ち合い座席に座っていたら、周囲が突然騒がしくなって、大勢の人が一斉に窓のそばに行って何やら窓の外を指差したり携帯で写真を撮り出したりしだし…

侮辱しても差別にはあたらない集団

少し出発前に時間があったので、誤解を受けて叩かれるのは平気だけど、誤解によって議論が進まないのはたまらなくイヤなのでわたしの見解を率直に書いておく。 「ある集団に属しているということを理由に蔑視発言をされた」として、それが「差別」ではない、…

売春者への蔑視発言をめぐる議論(3)

事情により昨日の飛行機にのりそびれたので、翌日早朝の便に乗ることに。目的地に到着2時間後に講演して、その次の日の朝にすぐ帰ってくるという過酷なスケジュール。 それはともかく、yukiさんがわたしのエントリに何か反応しているようなので、まだ月曜日…

売春者への蔑視発言をめぐる議論(2)

「『いかなる理由があっても差別してはならない』というトートロジー」を書いた途端に、なんだかすごい反応。これだから口をはさむのを躊躇したんだけど、巻き込まれてしまったものは仕方がない。いくつかお返事。 まず前エントリについたyukiさんご本人のコ…

「いかなる理由があっても差別してはならない」というトートロジー

二日前、牧波昆布郎さんのエントリへのコメントをした際、めんどうなことになりそうだから(狭い範囲でヒートアップしてるしぃ)飛ばした論点なんだけど、売買春そのものについてはわたしと近い考えを持っていそうな yuki さんの売春者に対する「職業差別」…

バービー人形 2.0

今日目撃したこと。 どこかで服を着ていない(プラスチックの体だけの)バービー人形を拾って来た友人。さっそく4歳の息子と一緒にバービーの洋服を作ってあげようと生地を切り始めたところ、その子がこう言い出した「じゃあ僕はバービーのために粘土でおち…